「プロパンガスの賃貸物件に住みたい」
「プロパンガスの賃貸物件のメリットとデメリットが知りたい」
「プロパンガス業者の選び方を知りたい」

賃貸物件を選ぶときには様々なポイントをチェックするはずです。
人によって違いはあるものの、家賃や間取り、立地などをしっかりとチェックする人が多いと言えます。
特に初めて契約する人にありがちなことですが、見落としやすいチェックポイントにはガスに関することがあげられるでしょう。
プロパンガスであるか都市ガスであるかは契約する物件によって違っています。
しかしながら、そもそもプロパンガスのことをあまり知らないという人は多いです。
契約の際に困らないようにするために、あらかじめこのタイプのガスのメリットと注意点を確認しておくことが大事だと言えます。

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災害が起こったときに復旧スピードが速い

まず、プロパンガスの賃貸物件を選ぶことには、災害が起こったときに復旧スピードが速いというメリットがあります。
災害が起こると様々なライフラインが止まってしまいますが、ガスもその1つです。
ガスが止まってしまうと調理や給湯、暖房などを使用することができません。
都市ガスの場合は導管網が寸断されてしまうことがあり、そのような事態が発生すると全面復旧までにはかなり長い時間を要することになります。
他のライフラインが復活してもガスだけ使用することができず、不便な生活を強いられたり、親戚や友人を頼って設備を借りたりしなければならない可能性もあるでしょう。
実際のところ、過去に大きな地震が起こったときにも都市ガスはなかなか復旧することができなかったという例があります。
プロパンの場合は都市ガスのように復旧に時間がかかりません。
ガスボンベを見たことがある人は多いはずですが、プロパンの場合は独立したガスボンベで供給を行っているため、設置しているボンベに問題が発生したとしても新たなものを設置すればすぐに使えるようになることが多いです。
点検にも再設置にもそれほど時間がかからないことから、いざというときには都市ガスよりも安心だと知っておきましょう。

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熱量が大きい

熱量が大きいというメリットもあります。
知らない人が多いですが、プロパンと都市ガスでは最大熱量が大きく異なっており、プロパンのほうが約2.2倍高いです。
熱量が違うと何が良いのか分からない人も多いはずですが、これは調理の際に違いを生むことになります。
中華料理などの火力が求められる料理を好む場合は、最大熱量の違いで料理の仕上がりに大きな差が生まれることになるでしょう。
全く料理をしない人や熱量の大きさが求められないようなメニューばかりつくる人には関係ないと感じられるかもしれませんが、中華料理を好む人、幅広いレパートリーを持っている人などにはプロパンがおすすめだと言えます。
中華料理店を始めとする料理店では都市ガスを選ぶことができても敢えてプロパンを選ぶこともあるほどなので、料理が好きな人や調理頻度が高い人にとってはメリットとなる可能性が高いです。

プロパンガスは都市ガスよりも高い

災害時の復旧がスピーディーであることや最大熱量が高いことが魅力的ですが、契約する前には注意しておかなければならないこともあります。
噂を聞いたことがある人もいるはずですが、プロパンガスは都市ガスよりも高いことが一般的です。
都市ガスはガス管の本管敷設まで終了すればメンテナンス費用がかかるだけですが、プロパンはそうもいきません。
ボンベ交換やボンベへの供給などガスの配送や供給業務が続くことになり、都市ガスよりも人の手がかかってしまうという違いがあります。
プロパンを使うためには多くの人の仕事が必要となるので、それだけガス料金も高くなってしまうと覚えておきましょう。

自分で業者を選定できない

自分で業者を選定できない点にも注意が必要です。
業者によって料金に差があるので、地域で最も安いガス会社を利用すれば良いと思っているかもしれません。
けれども、賃貸物件の場合は大家さんがガス会社と契約しており、原則として入居者が新たに別のガス会社と契約することができない仕組みになっています。
これを知らないと、安いガス会社を利用するつもりが相場より高いガス会社を使うことになる可能性もあるでしょう。
契約前にガス会社がハッキリ伝えられない場合もあるため、入居してから高いガス会社であることに気づくというケースもあります。
基本的には自分で自由に選ぶことができず、ガス料金が高かったとしても受け入れるしかないことを覚えておきましょう。

まとめ

プロパンガスにはメリットと注意点の両方があるので、これが備わった賃貸物件への入居を検討する人は双方をきちんと把握しておくべきです。
十分な知識がないまま選んでしまうと、後悔することになるかもしれません。
価格が高くなりがちという注意点はありますが、事前にガス会社まで確かめておけば、安いガス会社かどうか確認して料金トラブルを回避することもできます。
緊急時の復旧スピードが速いことや熱量が大きいという素敵な特徴があることには違いがないため、注意すべきポイントを意識した上でプロパンガスのある賃貸物件を選んでみても良いでしょう。

最終更新日 2025年5月15日 by estwittering